【和楽器と防音】自宅で笛の練習をするために必要な防音対策とは?
こんにちは!今回は祭り囃子などでもお馴染みの和楽器・笛をテーマに、自宅で練習する際の防音対策や注意すべきことについて考えてみようと思います。
■目次
■【篠笛・能管など】笛の音量は?
■自宅で笛の練習をする際の防音対策とは?
■騒音を気にせず練習するには防音室がおすすめ
■【篠笛・能管など】笛の音量は?
和楽器の笛にはその用途ごとに様々な種類があります。ここでは篠笛と能管を取りあげ、それぞれの種類の笛がどの程度の音量なのかを調べてみました。
もっともポピュラーなものは祭り囃子などでも使われる篠笛ではないでしょうか。軽やかな高音が特徴的で音が遠くまで響きやすい特性を持っています。
音量は演奏の強さや環境に応じて80dBから100dB程度の音量が出ることがあります。
一方、能の囃子で使用される能管は笛の構造も独特で、音量も大きく打楽器的な奏法が特徴です。中でも「ヒシギ」という甲高い音を鳴らす奏法は、空間を引き裂くような、強く大きい音が鳴ります。そのため音量は100dBを超えることもあります。
総じて笛の音は良く響くため、音漏れがしやすいといえます。自宅で練習する際には、近所迷惑にならないよう防音対策は必要不可欠です。特に、集合住宅や近隣に家が密集している場合には注意しなければなりません。
■自宅で笛の練習をする際の防音対策とは?
それでは自宅で笛の練習を行う際には、どのような対策をとれば良いのでしょうか?
1. ご近所とのコミュニケーション
継続的に練習をするのであれば、ご近所さんに軽く挨拶しておくことをおすすめします。事前の情報があれれば、もし音が漏れていたとしてもある程度の理解を得られるでしょうし、日頃から顔見知りの人の音が聞こえてくる場合と、全く面識がない人の音が聞こえる場合とでは同じ音を聞いても感じ方が変わるものです。
2. 練習の時間帯を選ぶ
練習する時間を考慮することも大切です。特に集合住宅や都会の密集した住宅地の場合は、なるべくご近所の迷惑にならない時間帯に音を出すようにしましょう。
早朝や夜など、多くの人が寝ている時間帯の練習は絶対にNGです。また深夜や早朝はとくに周囲が静かなこともあり、より一層音が響いてしまいます。
3. 練習場所を考える
笛のメリットは、コンパクトで簡単に持ち運びできる点です。なので、練習場所を自宅の室内にこだわらないのであれば、音漏れを気にしなくて良い場所に移動してしまうのは一つの方法です。
たとえば、レンタル練習室やカラオケBOX、近くに民家のない広場や河川敷、民家から離れた場所に止めた車の中などが練習場所として使えるでしょう。
自宅の室内で行う場合には、隣の住戸に隣接していない部屋や、窓のない部屋、壁のしっかりした遮音性の高い部屋を選びましょう。部屋以外にも押入れやクローゼットの中に籠るという方法もあります。
また、床がフローリングの部屋より、和室やカーペット敷きの部屋の方が音の反響を抑えることができます。
いずれも練習をする際には開口部を閉め、カーテンも閉めることで出来る限りの音漏れを防ぎましょう。
4.自宅の一室に防音対策をほどこす
練習に使用する部屋に吸音パネルや防音カーテンなどを設置すれば、より音漏れを防ぐことができます。本棚やソファなどの家具も音の反響を抑える効果があります。
他には、音は空気振動によって伝わるので、ドアや窓の隙間といった空気が漏れる場所を隙間テープで塞ぐことも音漏れ対策として有効です。
また、より防音性能を上げるのであれば、組み立て式の簡易防音室を室内に設置するのも効果的です。
手軽にできることから、DIYのように手間がかかるものもありますが、少しでも防音効果を高めたいのであれば、これらの方法も検討してみるとよいでしょう。
和楽器の笛は、美しい音色を持つ一方で、遠くまで良く響く音を発するため、自宅での練習には適切な防音対策が必要です。防音対策を講じることで、安心して演奏を楽しめる環境を作りましょう!
■騒音を気にせず練習するには防音室がおすすめ
さて、ここまで自宅で笛を練習するために必要な防音対策についてお伝えしてきましたが、「もっと本格的に練習をしたい」「時間を気にせず思いっきり練習したい」という場合、防音室の導入を検討するのも一つの方法です。
防音室の設置は最も効果的な防音対策といえます。防音室は、外部への音漏れを最小限に抑えるように設計されており、さらに演奏する楽器に合わせて室内の適切な音響効果まで考慮して施工されます。もちろん設置にはコストがかかりますが、近隣への迷惑を防ぎつつ快適に練習ができる環境を実現することができます。
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