防音工事の費用っていくら?リフォームで防音室を作る
ピアノなどの楽器を演奏したり音楽を聴いたりするためには、防音設備が欠かせません。
防音設備がないと、音漏れで近隣住民から苦情が来たり、室内での音が反響してうまく音を聞くことができなかったりします。
そこで防音室をリフォームで新しく作ろうと考える方も多いでしょう。
それにはどれくらいの費用がかかるのか、リフォームするメリットにはどんなものがあるのか、これらについて解説していきます。
防音工事の費用は工事をする部分と防音の程度で大きく変わる
防音工事は、どこをどのぐらい防音にするかで費用は大きく変わってきます。その場所ごとに紹介をすると、床は遮音カーペットを引く程度だと5万円程度ですが、吸収剤を敷き詰めようとすると80万円もの費用が必要になる場合もあります。
壁や窓も平均して15万円から25万円は必要になると考えたほうがいいでしょう。
防音室を一部屋まるまるリフォームしようと思うとさらに費用がかかります。リフォーム会社や内容にもよりますが、160万円から700万円ぐらいが相場となっています。防音性能は使用する楽器によってはそれほど高くなくても問題がないため、安く済む場合もあります。
防音仕様にリフォームする3つのメリット
防音工事は決して安いとはいえない費用がかかりますが、それを差し引いてもありあまるメリットがあります。新築で防音室を設けなかった人でも、リフォームをすれば問題なく防音性能を部屋に持たせることができます。
以下では、部屋を防音仕様にすることで生じるメリットについて解説をしていきます。
1. 近隣トラブルを避けることができる
防音設備なしに楽器の演奏などをすると、騒音問題となり近隣の住民から苦情が来る場合もあります。それ以外にも、マンションなどの集合住宅であるならば、話し声や歩いている音などに対しても苦情が来る場合はあります。
リフォームで防音室を設ければ、こちら側から発する音が伝わりにくくなるのはもちろん、近隣住民から発せられる音も伝わりにくくなります。そのためちょっとした生活音に敏感だったりする人にとって、日々のストレス軽減にも大きく役立ちます。
2. 子育ても周囲を気にせず行える
子どもの泣き声は親である自分が感じている以上に響くものです。近隣に気を使いながらの子育ては、想像以上にストレスが溜まってしまうことでしょう。
防音工事は、そんな悩みをもつ方にも役立ちます。窓や床など一部だけでも防音工事によるリフォームを施しておくことで、泣き声が外に響くのを軽減することができます。
全部リフォームするのは費用がかさんで難しいという場合でも、部分的なリフォームであれば費用を抑えることができるのでおすすめです。ストレスなく子どもを育てるためにも、防音工事は非常に重要になってきます。
3. 時間帯を気にせず趣味に没頭できる
ピアノやギターなどの楽器は、夜間人が眠っているような状況では気を使って演奏できないものです。また、昼間の周囲が騒がしい時間帯に勉強や読書をしたいというときもあるでしょう。
そんなときに、防音室は便利です。周囲の状況や時間に応じて自分のやりたいことを制限する必要がないため、趣味に没頭したい人にとって防音リフォームは非常におすすめです。
防音仕様にリフォームする方法
そんな様々な利点がある防音設備ですが、今ある部屋を防音仕様にリフォームする方法を解説していきます。まず、壁を防音仕様にする方法ですが、基本的にはルームインルームが必要です。
音を吸収する吸収剤を壁に敷き詰めたり、防音シートを壁に貼り付けたりするなどがあります。マンションなどでも施工可能なグラスウールを防音シートで挟んだタイプもあります。
これならば、後付けで壁に貼り付けることができるので非常に便利です。
また、窓は二重サッシや二重窓にすることができます。
これは、既設の窓を簡単に取り替えることができるため、とりあえず遮音したい人はおすすめです。また、窓は非常に安価に交換ができるので、それも手を出しやすい理由の1つです。
防音工事は費用対効果が大きい
防音工事のメリットや必要な費用について解説をしてきました。防音工事にかかる費用は決して安くはありません。
しかし、ストレスの軽減や、周りを気にせず済むなどのメリットがあるため、その費用を差し引いてもやる効果があります。防音工事をやろうか迷っている方は、無理のない費用の範囲で行ってみることをおすすめします。