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マイホーム購入後に後悔する方が多いポイント!一戸建て住宅でも防音性能は無視できない!

今回は、憧れのマイホーム購入を控えている方に向け、一戸建て住宅購入後にマイホームの購入を後悔してしまう意外な落とし穴について解説したいと思います。

近年では、マンションなどの集合住宅で生活する方が増えていますが、それでもいずれは戸建て住宅の購入を検討しているという方は多いと思います。そして、集合住宅に住んでいる方の中には、一戸建て住宅に引っ越せば、音の問題を抱えなくてすむと考えている方が非常に多いです。これは、集合住宅の場合、他のご家庭との生活空間が構造体でつながっている、非常に近い位置にあることから、ちょっとした音でも伝わってしまい、騒音に関する苦情を言われる事があるからです。戸建て住宅の場合、建物が独立していますし、隣家との距離はそれなりに離れているという印象から、他の家庭の生活音なんか聞こえてこないと考えてしまう訳です。

しかし実は、この考えが大きな落とし穴になり、住宅の防音性能の低さを原因に、マイホーム購入後に後悔してしまう方が少なくないと言われているのです。そこでこの記事では、マイホームの購入前におさえておきたい、戸建て住宅の防音に関するポイントを解説します。

マイホーム購入後にありがちな防音上の後悔するポイントとは?

それでは、憧れのマイホームを購入したのに、住んでみると後悔してしまう方が多いポイントをいくつかご紹介します。実は、マンションなどの集合住宅で生活していた方が一戸建て住宅を購入する際には、戸建て住宅の防音性を過信しすぎてしまい、音の問題に悩んで後悔するケースが少なくないようです。冒頭でご紹介したように、戸建て住宅は、他の住宅とは独立した建物ですし、家と家の距離もそれなりに離れていることから、隣人と音の問題を抱えるケースなどない…と考えてしまう方が多いのです。

しかし、昨今の戸建て住宅は、防音性能そのものは高くなっていると言われるものの、防音上の問題が後から立ち上がる…ケースは少なくありません。ここではよくある防音上の問題をご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

ペットの鳴き声で苦情を言われるようなった…

集合住宅から戸建て住宅に引っ越しをする際には、犬や猫などのペットを飼い始める方が多いです。マンションなどの集合住宅は、壁一枚、床一枚で各家庭の生活空間が仕切られているだけですので、鳴き声や足音で騒音トラブルに発展するのではないかと心配する方が多いです。しかし、戸建て住宅であれば、足音は絶対に問題になりませんし、犬の鳴き声なども窓を閉めていればご近所迷惑にはならないと考える方がほとんどです。

ただ、犬の鳴き声については、90~100dB程度の音量にまでなると言われていて、これは自宅で演奏するのであれば、防音室が必須とされるピアノの音量に匹敵します。そのため、何の防音対策も検討せず、マイホームの購入後にペットを飼い始めることで、鳴き声に関する苦情がご近所さんから出てしまう…なんてことも多いようです。実際に、弊社のwebサイトに訪れていただいているお客様に関しても、ペット騒音に関するご相談は非常に多くなっています。

このような問題については、当然、ハウスメーカー側も認識しており、家を建てる際のオプションとして窓の防音性を高めるため、防音ガラスや二重窓の設置というメニューを用意しています。しかし、多くの方は「窓を閉めていれば音漏れはしない」と考えてしまい、コスト削減などを目的に通常の窓を選択する方が多いようです。そして、実際に住み始めてみると、ペットの鳴き声が外に漏れてしまい、苦情につながるという結果になっているようです。
一般的な単板ガラスの窓は、壁などと比較すると非常に薄い素材となるため、音を遮る性能は低いです。また、スムーズに開閉できるよう、閉めていても隙間が生じるような構造になっているため、鳴き声などの空気音も漏れて行ってしまうのです。したがって、この部分の防音対策をしっかりと行わなければ、大きな声で吠える犬の飼育は騒音問題の危険があると考えましょう。

対策としては、窓ガラスを防音仕様のガラスに交換する、二重窓にするという方法が最も有効で、特に二重窓は窓部分の断熱性能まで高めてくれます。したがって、二重窓にすることで、防音性を高めるだけでなく、住宅の省エネ性まで高めてくれるという効果を期待できます。なお、窓の防音対策は、後からリフォームで行うことも可能ですが、新築時に行っておいた方が費用を削減できますので、「戸建てに住んだら犬を飼う!」と決めている方であれば、マイホームの購入時にきちんと対策を施しておきましょう。

お隣の給湯器の音が気になる

この問題は、近年の新築業界の成り立ちが原因と考えられます。一昔前までは、「庭付き一戸建て」が当たり前で、お隣の家との距離が十分に離れていることから、通常の生活音が気になる…なんて問題が発生することは少なかったと思います。例えば、毎晩のように大声で喧嘩する、外につないでいる犬が良く吠えるといった事象でもない限り、近隣の方から騒音に関する苦情を言われる可能性は低かったです。

しかし現在では、狭小地に三階建て住宅を並べて建てる建売住宅が増えており、この場合、お隣との距離が数十cmしか離れていない…なんてことも珍しくありません。したがって、夜は非常に静かになる閑静な住宅街などになると、周囲に雑音が少ない分、生活音が余計に目立ってしまい騒音トラブルに発展してしまう…なんてことが増えているのです。
実際に、家と家の間に給湯器を設置した場合、深夜にお風呂に入るなど、ライフスタイルの違いから「給湯器の音がうるさくて眠れない…」となってしまうこともあるようです。この他にも、深夜帯にお湯を作るエコキュートが設置されている場合、深夜に低周波音が発生することで、裁判沙汰にまで発展するケースもあるようです。

生活音が原因となるトラブルについては、お隣や自分たちの生活習慣を変えることが難しく、なかなか問題を解消できないケースが多いです。したがって、新築住宅の購入を音の問題で後悔する結果になるのです。対策としては、設計時に家の間取りについて、音の問題を抱えないようにという点をしっかりと検討することが大切です。例えば、自宅の寝室を、お隣のトイレや給湯器に隣接する位置にすると、深夜帯の利用時に音が聞こえてきて気になってしまう…という問題に発展しかねません。逆に言えば、そういった設備から離れた位置に寝室やリビングを設置しておけば、音を気にすることなくリラックスできるようになるでしょう。なお、自宅の給湯器をエコキュートに交換するといった場合には、きちんと振動対策を行ったうえで、隣家に音で迷惑をかけない位置に設置するようにしましょう。
既に購入した住宅でこのような問題を抱えている場合、窓や壁の防音対策を施すのがおすすめです。

防音室付き住宅を購入したのに音漏れが…

コロナ禍以降、大手ハウスメーカーなどは「防音室付き建売住宅」なるものを販売するようになっています。これは、今までの新築業界は、家族がコミュニケーションを取りやすいようにと考えられた間取りが考案されていたものの、コロナ禍でテレワークやリモート学習が必要になった際、作業に集中できる環境がない…ということがさまざまなご家庭で問題になったからです。コロナ問題が発生した当初は、テレワークが導入されたものの、自宅のリビングで仕事をするほかなく、家族が生じさせる音で集中できない…なんて声が良く聞こえてきましたよね。これは、「開放感のある空間」が考えられた家づくりが主流だったことにより、同居家族が生じさせる音が広範囲に広がる事が要因でした。

コロナ問題は、既に収束しましたが、大手企業の中にはそのまま在宅勤務の形態を継続している場合も多く、また同じような問題が今後もあるかもしれないという考えから、自宅に集中して仕事や学習できる環境が欲しいと考える人が増えているのです。こういったことから、建売住宅や注文住宅を販売するハウスメーカーの中に、「防音室付き」をメリットとして展開する企業が多くなっているわけです。

ただ、こういった防音室付き物件を購入したことを後悔する方も少なくありません。というのも、多くの方は「防音室」と聞くと、どのような音でも遮ってくれると考えてしまいます。しかし、新築業界で販売されている防音室付き物件のほとんどは、テレワークやリモート学習に利用することを想定した防音室を用意しているだけで、防音室としての性能は大したものではありません。そのため、「子供に楽器を習わせたい」と言った要望を持つ方が「防音室付き」に注目してこういった物件を購入すると、防音室内で演奏しているのに、普通に音漏れしてしまい騒音トラブルに発展して新築の購入を後悔してしまう訳です。
皆さんにおさえておいてほしいのは、防音室にもグレードというものがあり、新築業界で販売されている「防音室付き物件」の防音室は、楽器演奏などに耐えられるような性能は持っていないと考えた方が良いです。あくまでも、家族が生じさせる生活音を防ぎ、仕事や学習に集中できる環境を作ることが目的なので、通常の居室よりはマシ程度と考えておきましょう。

戸建てに引っ越すことを契機に、子供にピアノを習わせたい、自宅でカラオケを楽しみたいなど、生活音とは比較にならないほどの大きな音が想定できる場合、専門業者による防音室が必要です。防音室を作るタイミングは、建売住宅を購入する場合、リフォームという対応になりますので購入後に行えば良いのですが、注文住宅の場合は、家を建てる時に同時に作る方が自由度が高くコストを抑えられます。

まとめ

今回は、これから新築一戸建ての購入を検討している方に向け、家の購入を後悔してしまうことになる意外な落とし穴について解説しました。

この記事でご紹介したように、集合住宅で生活していた方が一戸建て住宅の購入を検討する場合には、戸建ての防音性の高さを過信してしまい、生活してみるとマンション以上に音に悩まされる…なんてことになり、家の購入そのものを公開してしまうケースがあるようです。一般的には、各家庭の生活空間が近い集合住宅と比較すると、家と家が独立している戸建て住宅の方が音の問題は少ないと考えられがちです。実際に、一昔前までの戸建て住宅の場合、庭を挟んでお隣の家など、それなりに距離が離れていたことから、生活音が原因となり騒音トラブルに発展することは非常に少なかったように思います。

しかし現在では、家と家の距離が非常に近くなったことで、トイレの排水音やテレビの音声など、戸建てでは考えられなかったような音の問題を抱えてしまうこともあるようです。音の問題に関しては、隣人が生じさせる音に悩まされるなど被害者側になるケースもありますが、あなた方家族が音の加害者になる可能性もありますので、家の防音性能についてはチェックし、必要な対策を行っておきましょう。

なお、戸建てに引っ越すのを契機に、楽器の演奏やカラオケなど、本格的な防音室が欲しいと考えているのであれば、是非阪神防音にご相談ください。注文住宅であれば、家の建築に合わせて防音室の施工に入ることも可能ですし、建売住宅でも防音工事のコストが抑えられる条件のアドバイスなども可能です。

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