マンションで防音工事する際の費用はどれくらい?
マンションにおける生活音が原因の騒音問題は、決して無視できない大きな問題となっています。
そんな問題を解決するうえで必要なのが防音工事です。本記事では、防音工事の費用や重要性について解説をしていきます。
防音工事を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
マンションの防音工事にかかる費用は工事を行う部分と方法によって異なる
マンションの防音工事にかかる費用は、どの部分をどれだけ防音仕様にするかで異なってきます。
まず、足音を気にならなくするために遮音カーペットを引いたり、遮音フローリングにしたりする方法があります。
遮音カーペットだと相場は5万円程度と安くすみますが、遮音フローリングの工事を行う場合、費用はおよそ24万円〜30万円かかります。その場合の工期は3週間程度が目安です。
次に、部屋からの音を外に出さないようにするだけではなく、外からの騒音対策としても重要な窓の工事についてです。
二重窓施工を行う場合は内窓を設ける必要があり、その場合の費用は7〜 15万円が相場となっています。
また、その場合の工期はおおよそ1日が目安です。窓の大きさによって金額は増減しますが、マンションはそこまで窓の数が多くないことが多いので、費用がかさむことはないでしょう。
また、通気口からも想像以上に音が漏れるため、きちんとした防音対策が重要です。
こちらの施工方法としては、防音タイプの通気口に交換するというものが挙げられます。
この場合の費用は1ヵ所あたり2〜5万円ですみます。時間も数時間しか必要ないため、手軽に防音工事を行えます。
防音工事の費用を抑えるには家具の配置変更・遮音カーテンの設置が効果的
すべての部屋を完全に防音仕様にできれば一番よいのですが、それだと費用がかなりかかってしまうのであまり現実的ではありません。
マンションの防音工事の費用を抑えるには、次のようなコツがあります。
最初に取り組みやすい方法としては、家具の配置変更が挙げられます。背の高い本棚や洋服箪笥を壁側に設置すれば、それらが音を吸収する役割を担ってくれます。
また、自分が出す音を抑えるために、テレビやオーディオなどを窓などから離して設置するなどの工夫も大切です。
費用を抑えるための方法としては、遮音カーテンを設置することも有効です。
遮音カーテンは、外の喧騒をガードできるうえに音の種類によってタイプを変更することもできます。騒音が気になるけれど、防音工事をするお金がないという方は、まずこれらの工夫を始めてみてください。
マンションでは近隣との距離が非常に近いため防音工事が重要
マンションは近隣の住まいとの距離が非常に近くなっています。
そのため、暮らしているのは自分だけかもしれませんが、音などがほかの人たちに与える影響は戸建ての住宅よりも大きいものです。
日中の騒がしくなりがちな時間帯であれば生活音も気にならないかもしれませんが、すべての人間が同じ生活リズムで暮らしているわけではありません。自分が掃除をしている時間に眠りたいと思っている人もいます。
騒音は、マンション住まいの人たちにとって切っても切り離せないトラブルです。
ラブルが起こってしまうと、起こされた側はもちろんのこと、起こした側にも非常にストレスがかかります。双方にとってストレスがない生活を手に入れるために、防音工事は重要です。
防音工事でストレスのないマンション生活を
以上、マンションにおける防音工事の費用や重要性などを解説しました。
自分の家は大丈夫だと思っていても、生活音は想像以上に気になるものです。細心の注意を払い、近隣の住民に気を使ったうえで防音工事を行うことが大切です。
また、ほかの住民がみな防音工事をしているとは限りません。
だからこそ、ほかの人たちの生活音を避けるためにも防音工事は大切です。自宅を安らぎの場所にするためにも、徹底した防音工事を行うようにしましょう。