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保育園の近くに住むと騒音でうるさいってホント?実は保育園や学校の近くは住むメリットも多い!

新築戸建ての購入、賃貸住宅の物件選びどちらに関しても、保育園や学校などの近くを選ぶと、子供の声や部活の音など、騒音がうるさくて住みにくいのではないか…と言考える方は少なくありません。実際に、保育園の数が少ないことが社会問題化している現在でも、いざ保育園の建設計画が立ち上がった時には、近隣住民から騒音などを理由に反対運動が起こることも少なくないと言われています。

それでは、家探しを進める際には、本当に保育園や学校施設の近くはオススメできないものなのでしょうか?実は、実際にこれらの施設の近くに住んでみると他のエリアにはないメリットがたくさん存在すると言われているのです。

そこでこの記事では、保育園などの学習施設の近くで考えられる騒音とはどのような問題が考えられるのか、またその逆に学習施設の近くに住むことで得られるメリットなどを解説します。記事内では、保育園の近くに住むことになり、騒音に悩んだ時の対策についてもご紹介します。

保育園や学校の近くに住むメリットとは?

それでは、保育園や小学校など、学習施設の近くに住むことで得られるメリットについて解説します。冒頭でご紹介したように、多くの子どもが集まる保育園や学校は、子供たちの声や運動会の練習などで利用される音楽など、さまざまな騒音問題の危険が潜んでいます。そのため、近所に保育園などの建設計画が立ち上がった際には、近隣住民による反対運動が行われることも少なくないとされています。

しかし実は、住む場所を探す際に、保育園などの学習施設の近くを選ぶことで得られるメリットもあるとされています。ここでは、代表的なメリットをご紹介します。

①治安が良い

保育園や学校の近くに住む最大のメリットは、他のエリアと比較すると治安が非常に良い点だと言えます。多くの子どもたちが集まる場所となりますので、警察の方がよく巡回していますし、警察以外でも、その地域に住む方が子供見回り隊のような活動を行っているケースも少なくありません。他にも、夜間はPTAの方が見回りするといった地域もあるなど、犯罪が行われにくい環境を地域全体で作る努力がなされているのです。

②災害時も安心

日本は、地震や台風などの災害が多い国として有名です。そして、大規模災害などが発生した場合には、自治体が指定する施設に避難することになります。

実は、災害時の避難施設は、多くの場合、学校や保育園などが一次避難所として運営されます。つまり、保育園や学校の近くに住まいがあれば、万一の際には素早く避難所に避難することが可能なのです。日本は、いつ・どこで大規模災害が発生するのか分からない国でありますので、このポイントが意外に大きなメリットになるはずです。

③自分に子供がいるなら便利

これは、保育園などに通わせる年齢のお子様がいる人に限ります。共働きの方が増えている現在では、保育園への子どもの送り迎えが大変…と言う声を聞く機会が多いです。

ただ、保育園の近くに住み、そこに子供を通わせることができれば、この送り迎えの労力は大幅に軽減することができるでしょう。出勤前に保育園に寄り、帰宅する直前に保育園に寄って子供を連れて帰ることができるようになれば「ここに住んでよかった!」と実感できるのではないでしょうか?

保育園や学校の近くはどんな音があるの?

それでは次に、保育園や学校の近くに住む場合に考えられる騒音問題についてもご紹介していきます。保育園や学校の近くは、住む場所に適さないと考えている方の多くは、さまざまな騒音問題に悩まされるのではないか…という点を不安に感じているのだと思います。

実際に、保育園や小学校、中学校などの近くに住居があると、以下のような音の問題を抱えやすいとされています。

①子供の喧噪をうるさく感じる

保育園や幼稚園、小学校の近くは、子供たちが園庭や校庭で遊ぶときの声に悩まされる可能性があります。

子供たちが建物の中で学習する分には、大きな音が聞こえてくることはなく、基本的に静かな環境が保たれています。しかし、休み時間になると、校庭に子供たちが出てきて遊び始めます。また、保育園や幼稚園などは、学習のカリキュラムとして、園庭で遊ばせる場合が多いはずです。屋外でたくさんの子どもが遊ぶことになれば、大きな声で騒ぎだす可能性が高く、長時間子供たちの声が聞こえてくる…と言った弊害が出るのです。

保育園や学校の近くに住まいを構える場合、こういった子供たちが生じさせる騒音を耳障りに感じる可能性が高いでしょう。

②体育や音楽の授業、部活動の騒音

学校の近くに住んだ場合、体育や音楽の授業が騒音に感じる可能性があります。特に、屋外での体育の授業は、大きな声や笛の音などが長時間にわたって聞こえてきます。
この他にも、放課後になると、運動部の掛け声や吹奏楽部の楽器の演奏音、演劇部の練習など、部活動に関わる音が聞こえる場合があり、この騒音に悩まされる可能性は高いでしょう。

③文化祭や体育祭の騒音

学校行事で大きな騒音を生じさせるものと言えば、体育祭や文化祭です。これらの催しは、「一年の中で一日だけなのだし…」と考える方もいますが、学校の近くに住んでいる方にとっては、特定の一日だけの問題ではないのです。体育際でも文化祭でも、2カ月程度前から練習が行われるようになるため、学校の近くに住んでいる方にとっては、数カ月間にわたって大きな音が聞こえてくる…と言った状態になりやすいのです。
また、保育園や幼稚園などでは、和太鼓など小さなお子様でも音を出しやすい楽器を使った催しなどが行われることが多く、これも長期間練習させることでご近所さんに迷惑をかけるケースが多いとされています。

学校施設に近くは、定期的に騒音を伴う学校行事が行われるため、騒音を煩わしく感じる可能性が高いです。

保育園や学校の近くに住んでうるさいと感じた時の対策

ここまでは、保育園や学校の近くに住んだ場合に考えられるメリット面とその逆の騒音問題について解説しました。保育園や学校は、朝から夕方まで子供たちが集まる場所となりますので、騒音問題があるにしても、夜に眠れなくなるほどの騒音が聞こえるといった心配はありません。基本的には、昼間の騒音問題なので、学校の近くに住んでいない人は「子供の声ぐらい我慢すれば良いのに…」と言った勝手な感想を持つのだと思います。

現在では、人々のライフスタイルが多様化しており、働き方も人それぞれです。中には夜勤の仕事をしていて、昼間は家で寝ているなんて生活習慣の方もいて、こういった方にとっては保育園などから聞こえてくる子供たちの声は、騒音以外の何物でもないでしょう。それでは、実際に学校施設の近くに住んで、騒音に悩まされた場合には、どのような対策を行えば良いのでしょうか?

ここでは学校施設が起因となる騒音問題を解決するための対策についてご紹介します。

二重窓や防音ガラスの導入

人の声など、空気伝搬音が室内に侵入して、それを騒音と感じる…という場合、窓の防音性の低さが要因となっているケースが多いです。窓は、壁と比較すると非常に薄い素材で構成されているため、そもそも遮音性能が低く、住宅の防音上の弱点になってしまいやすい部分です。さらに、窓はきちんと閉じていても音が侵入する隙間が生じるような構造になっています。

したがって、保育園や学校の近くに住んでいて、子供の声などに悩んでいる…という場合は、窓部分の防音性を高める対策を施すと良いでしょう。例えば、既存窓の内側にもう一枚窓を設置して二重窓にする、既存窓ガラスを防音ガラスに交換するといった対策を施せば、窓部分から侵入する騒音を大幅に小さくすることが可能です。

賃貸なら防音カーテンや隙間テープで対策を行う

賃貸住宅に住んでいる方が、保育園や学校から聞こえる騒音に悩んだ場合、防音カーテンや隙間テープなどを使って自分で対策を施すしかないでしょう。賃貸住宅は、そこに住んでいる人の持ち物ではなく、家主さんの持ち物です。つまり、何らかの騒音に悩んだ場合でも、住人さんの勝手な考えで部屋を傷つけるようなリフォーム工事を行うことができないのです。上で紹介した二重窓や防音ガラスへの交換は、専門業者に依頼する防音リフォームの範疇に入ります。つまり、賃貸の場合は、いくら音に悩んでいたとしても、こういった対策を施すことができないわけです。

この場合、部屋を傷つけることなく防音性を高めるため、カーテンを防音カーテンに交換する、窓に生じている隙間を埋めるため隙間テープを設置するといった対策を施してみましょう。防音カーテンは、通常のカーテンよりも重量があるものの、人の声程度なら十分な防音効果があります。また、窓は開閉がスムーズにできるよう閉めていても隙間が生じるような構造になっていますので、そういった隙間を埋めるために隙間テープを設置するといった対策が有効なのです。

耳栓やサウンドマスキングで対策する

保育園や学校から聞こえてくる騒音に関しては、24時間四六時中に渡って音の問題に悩まされる…なんてことはありません。基本的には、朝9時頃から夕方の17時ごろまでの間で、一時的に子供の騒がしい音が聞こえる、楽器の音が聞こえるといった感じになるはずです。

こういった一時的な騒音に関しては、自分が費用をかけて防音リフォームで対策するのは納得できない…と考える方も多いと思います。そこで、どうしても外からの音が気になるという場合、室内で他の音を生じさせることで騒音を打ち消すといった対策を施してみるのも良いと思います。いわゆるサウンドマスキングと呼ばれる方法ですが、専用の道具を用意しなくても、自分の好きな音楽をスマホから流しておくだけで、外部騒音が気にならなくなるといった話も多いです。

この他、夜勤で昼間に睡眠をとる必要があるという方であれば、耳栓を装着するという方法も有効です。

まとめ

今回は、一般的に騒音に悩まされやすいとされる、保育園や学校の近くの住環境に関してご紹介しました。記事内でご紹介したように、保育園や学校の近くは、昼間に子供たちの大きな声が聞こえてきたり、催し物の練習のため大音量の音楽や楽器音が聞こえてきて、騒音に悩まされるというケースが多いです。ただ、保育園や学校周辺は、騒音問題の可能性があるというデメリットだけでなく、地域全体で子供の安全を確保するための対策が施されるため、治安が比較的良いというメリットがあるのです。

例えば、普段の生活スタイルが、昼間は仕事で基本的に外出しているという方であれば、学校周辺という立地は非常に好ましい条件と言っても良いでしょう。もちろん、夜勤で昼間は寝る必要がある、テレワークが導入され自宅で仕事をするようになったなんて場合、学校施設から聞こえてくる騒音に悩まされる恐れはあります。つまり、学校周りの環境は、人によって住んでみた時の印象が全く異なるはずなので、一概におすすめできるともおすすめできないとも言えないのが実情です。

ただ、学校から生じる音の問題については、基本的に空気伝搬音の問題ですので、その音を防ぐための対策はそこまで難しくありません。阪神防音のような防音の専門業者に相談すれば、昼間に在宅していても、音の悩みを感じなくて済むという環境を構築することはそこまで難しくありません。したがって、これから新築住宅の建築や引っ越しなどを考えている方で、学校に近くいい物件があるという方は、お気軽に弊社にご相談ください。